知的思考法

​-人間の進化と地球の未来-

The way of thinking with intelligence and wisdom

​(著)風見正三

人間が生きる上で「思考」は欠かせないものです。

人間はいかに進化し、これからどこに行こうとしているのか、

その問いに向かうあう一冊となります。

人間はいかに考え行動してきたのか。
その原点に立ち返る時、人間の道筋も見えてきます。

人間がこの地球上で様々な偉業を成し遂げてきた根底には、

常に「思考」という創造的作業がありました。


本書は、こうした人間の脳内で行われる「思考」というメカニズムを読み解き、自らの生活、地域、そして、地球をより良いものにしていくために必要な「知的思考法」を提言しています。
 
本書を読み終えた後に訪れるあなたの世界は一体どのようなものになっているでしょうか。

自分の中に存在する知性と出会う旅。
 
本書がこれからの豊かな人生を生きる羅針盤となれば幸いです。

​知的思考法 -人間進化と地球の未来-

漆黒の宇宙に浮かぶこの美しい星「地球(Gaia)」に生命が誕生したのはいつのことでしょう。

「地球」は、約46億年の歴史を持っており、太陽系が誕生した後、「原始地球」が誕生したと言われています。
この頃の地球は、海も存在しない無大気・無海洋の惑星で「原初大陸」に覆われていました。 
約40億年前には、「原始海洋」が形成され、「原始生命」も誕生したと考えられています。
その後、生息環境が整えられ、約700万年前には、「猿人」が誕生します。

そして、約50万年前には「北京原人」が誕生し、さらに、約23万年前に「旧人(ネアンデルタール人)」が誕生し、
人類の原型と言われている「新人(クロマニョン人)」が地球上に誕生したのは約5万年前のことです。

我々は、このように、雄大なる「地球」という美しい星に生まれましたが、その「地球」の歴史から見れば、
まだ、産声をあげたばかりの生命にすぎません。

人類は、「猿人」から分かれ、やがて、「脳」の発達により、「思考」を巡らすようになり、
「地球」を改変するほどの大きな進化を遂げてきました。
人類の地球に対する「功績」と「脅威」は、宇宙から地球を俯瞰すれば一目瞭然です。
地球には、無数の飛行機が飛び交い、大都市の明かりが夜も煌めいています。
その一方で、自然は無秩序に開発され、天然資源は枯渇し、数多くの大都市で大気汚染が進んでいます。

2020年は、こうした地球に「新型コロナウィルス感染症」が発生し、
「パンデミック」を引き起こした苦難の年となりました。

我々は、国境を越えた感染速度の速さに、「地球」の狭さを思い知ることになりました。
しかし、一方では、世界の大都市の経済活動が停止し、経済的な打撃は甚大でしたが、
都市部の交通渋滞が緩和され、大気汚染や水質汚染が改善されたという現象も確認されました。

世界中の人々が、「Stay Home」という新たなビジョンを共有し、多くの企業で在宅勤務やテレワークが推進され、
家族と共に過ごす時間が急激に増えるといった現象も起きました。

今後、人類は、「新型コロナウィルス感染症」だけではなく、
世界が大転換するような様々な変化を経験していくことになるでしょう。

しかし、皆さんには、長い歴史の中で、人類はこれまでも様々な問題を解決してきたことを思い出して頂きたいと思います。
そして、その解決のヒントは、皆さんの「脳」や「心」の中にあるということも忘れないでほしいと思います。 

本書は、こうした、「地球」と共に進化を遂げてきた「人間」が未来に向けて、
さらなる「叡智」を生み出していくための方法を解説したものです。

「人間」の体内には「宇宙」があると言われますが、人間の脳内には、
何千億という「神経細胞=ニューロン」が存在しており、それらを活性化することによって、
人間はさらに素晴らしいアイデアを生み出し、世界を良い方向に導くことができるのです。

「人間」という存在が「真の知性」を獲得していくことによって、我々の生活や地域社会、
さらには、地球さえも変革していく力があることを本書は示していきます。

そして、そのスタートは、「知的思考」を身につけることであり、
それに基づく「思考」「感情」「行動」の関係性を理解し、
「知的行動」によって社会を変革していくことができるのです。 

皆さんは、「知的生活」と言うものに憧れたことはあるでしょうか。

私は、日本の美しい田園風景の中で生まれ育ち、
1990年代の初頭に「都市計画」の原点を学ぶために英国ロンドン大学に留学しました。
そこで、美しい「田園風景(Countryside)」を守る英国の騎士道や大地への忠誠心に触れながら、
世界的な業績が蓄積される荘厳な図書館の中で、思索と論究の日々を過ごすと共に、
「知の探求」や「知的生活」の愉しみを堪能しました。

英国滞在中は、テムズ河の流れるロンドン郊外に住居を構え、
世界遺産である「キューガーデンズ王立植物園」に原書を何冊も抱えながら散策に出かけるのが日課でした。

その帰り道に、夕暮れが近づく頃、英国ビクトリア調の屋敷のリビングルームでゆったりと紅茶を飲みながら、
読書に没頭する英国紳士の姿を見かける度に、
英国人の豊かな「知的生活」を自分自身の生活の基盤に据えたいと思うようになりました。

「知的である」ということは、いかなることなのか、
「知的思考」というものが人間をいかに豊かにすることができるのか、そんな問いが湧いてきたことを思い出します。
時は流れ、時代は移り変わり、地球環境問題や新型コロナウィルスといった世界的な大転換が押し寄せる今日において、
人間は、もう一度、「知的な存在」として進化すべき時がきているように感じています。

人間の「脳」には、無限大の可能性が秘められており、世界をひとつにできる技術を手にしている人類は、
今こそ、「地球」の歴史に目を向け、「人間」の本質を見極めていくための「方法論」を構築する必要があるのです。 

「知的思考法」は、「個人の豊かさ」を尊重しながら、
「知的社会」を創造していくために必要不可欠な「思考」「感情」「行動」のメカニズムを解説し、
それらを連鎖させていくためのガイドブックです。 

本書によって、皆さんの生活が、より「知的」なものに変化し、それぞれの「知的行動」によって、
「地球レベルの豊かさ」を実現していくための一助となることを心から祈っています。

「知的思考法」の世界にようこそ。

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